ヤシガニの形態

木に登るヤシガニヤシガニについて
木に登るヤシガニ

ヤシガニってどんな生き物なの?

 

 そもそもヤシガニの形態って意外と知らない人が多くて、なんとなくのイメージでしかヤシガニを想像できない人が多いと思うので、ヤシガニの見た目やオスメス性別の違いなど、ヤシガニのことを簡単にだけど説明してみるねー

とりあえずヤシガニってオカヤドカリと同じグループから進化した、殻を持たないヤドカリなんだよ!

ヤシガニの体のしくみ

ハマガオと青ヤシガニ

ハマガオと青ヤシガニ

 ヤシガニのオスはメスと比べると体が一回りほど大きくなり、体長が40センチを超えるぐらい成長すると言われ、両足を広げると1メートルをも超えちゃう個体もいるらしく、なんと重さが4キロ以上に達するヤシガニもいるみたいだよー

また本当なのか信じられないけど、ヤシガニの寿命は50年以上だと言われていて、年に1㎝ぐらいしか成長しないことを考えれば、体長が40センチに達するまで、確かに40年ぐらいは生きないと成長できないよね。

ヤシガニの大きさを表す呼び方

ヤシガニの大きさを表す呼び方

 ちなみにヤシガニは大きさを表す呼び方が色々あって、体長、甲長、胸長、甲幅、他にもハサミの大きさや爪の長さなど、様々な部位で測られているみたいだねー

 あんまくー うーまくー
 あんまくー うーまくー

ヤシガニを測る単位やサイズの基準など、ヤシガニの色や大きさで値段や価値が変わるか書いた記事はコチラだよ!

ヤシガニの購入を考えてる人や気になった人は見てみると良いよー

ヤシガニの手足(はさみ脚・第1歩脚・第2歩脚・第4胸脚・第5胸脚)

綺麗な色のヤシガニ

綺麗な色のヤシガニ

 ヤシガニの手足は両方あわせて10本あって、ハサミのついた手というか?腕というか?足というか?はさみ脚は、捕食する時に敵を挟んだり身を守ったり、食事をする時には上手にハサミを使って口まで運んだり、思った以上に器用に動かす生き物なんだよー

そんなヤシガニのハサミの挟む力は体重の約90倍だと言われ、例えば4キロある大きな個体の場合だと4*90で360キロ、これはライオンの噛む力に匹敵するという有名な話で、こんなところか甲殻類最強とか呼ばれているのかもしれないね!

 そして前から2番目についてる足、つまり第1歩脚は歩く時に使うだけではなく、足を振り上げ威嚇したり足を叩きつけ攻撃もしたりする。

3番目の歩脚と4番目の胸脚はほぼほぼ歩く専用の足で、最後の5番目の足は甲羅に隠れて見えにくいけど、小さな足の第5胸脚がついていて、体を掃除したりする時に使ってたりするよー

ちなみに2番目と3番目の足だけ先っぽがハサミじゃなく、コンパスの芯のように鋭く尖っていて、その芯を木登りする際に山登りのピッケルのように上手に使って登るんだよ!

そして足の根元には硬い毛がトゲトゲ生えていて、木登りをする時の滑り止めのようなストッパーにもなっている。

 ちなみにヤシガニのハサミは右手より左手が大きく、左のハサミをクラッシャー右のハサミをカッターと呼び、上手に使い分けているよ!

ヤシガニの自切

自切しちゃった茶系ヤシガニ

自切しちゃった茶系ヤシガニ

 ヤシガニも外敵から襲われた時とか身の危険を感じちゃうと自分の腕や脚を切る落とすことがあるんだよー

これを甲殻類のカニなど自切(じせつ)言うんだよ!

 なんで自切をするのかと言うと、トカゲのしっぽを例えて考えたらわかりやすく、切り落としたしっぽで敵の注意を引きつけ、できるだけ逃げる時間を稼いでいるらしいよー

捕食者から襲われる可能性を少しでも高めるため、逃げるのは恥ではないんだよ!

 つまりヤシガニも甲殻類なんで、自分で自分の腕や脚を切り落とすという自切を決断をして、少しでも生存率を上げるため適応しているんだよねー

ヤシガニの再生

自切したヤシガニの腕を再生

自切したヤシガニの腕を再生

 ヤシガニも甲殻類なんで脱皮を繰り返すことで成長するんだけど、この脱皮の際に自切や外敵から受けた攻撃で失った手足を再生させるんだよー

とは言え、脱皮の回数には上限があり少しずつしか成長しないので、永遠に何度も再生する訳ではないんだよ!

最終脱皮をしたカニは二度と再生しないと言われているから、成長した大型のヤシガニも手足を失ったら再生できないのかもしれないよねー

ヤシガニの頭(第1触覚・第2触覚・角膜・眼柄・前甲)

植木鉢に入る青いヤシガニ

植木鉢に入る青いヤシガニ

 ヤシガニの頭はヤドカリやザリガニの頭とよく似ていて、2対のヒゲのような触角が生えているが、折り畳まれた第1触角は感覚を感じるセンサーで、長く伸びた第2触角は触覚と餌などの匂いを感じるセンサーとしてつかわれているみたいだよー

 ヤシガニの目は頭と離れた場所についているので、甲殻類や昆虫によく見られる眼柄という組織で、目の角膜と頭が繋がっている!

ちなみに頭と呼んでいる部分は前甲と言うらしく、前甲についてるヤシガニの目は黒目がちでとってもキュートで可愛いんだよね(*^^*)

我が家で飼ってる手乗りヤシガニ

我が家で飼ってる手乗りヤシガニ

目と言えば甲殻類のヤシガニも目の後ろあたりに、白くて丸い硬い石のような胃石が入ってるのか?いつか検証したいとずっと思っている・・・。

というのも甲殻類のカニやエビは脱皮を繰り返して成長するんだけど、脱皮後の殻や手足はフニャフニャしてて柔らかく、ある程度の時間が経たないと硬くならないので、外敵から襲われるリスクが高いんだよ。

だから胃石には殻に必要なカルシウムがたっぷり入っていて、胃石のカルシウムを血液に溶かし込み、新しい殻を硬くするため材料にしているらしく、ザリガニにも入ってるからヤシガニにも胃石は入ってるかもね?

誰か知っていたら教えて~m(__)m

ヤシガニの甲羅(後甲)

歩く紫ヤシガニ

歩く紫ヤシガニ

 ヤシガニの背中部分は後甲と呼ばれ、陸上に住む生き物なのに硬い甲羅の中にはエラがあり、腹部にあるエラ室に充分な水分を貯めこむことで、ヤシガニは多湿な環境下でなら、エラで呼吸ができると言われている!

だから高温多湿な陸上なら、普通に呼吸して長時間の活動ができるけど、エラを持っていても逆に水中では長時間の活動ができないんだよー

またエラのすぐ手前には顎舟葉という器官があり、上下に振動させることによって硬質化した顎舟葉の一部が硬い上壁にあたって音を発生させて、その擦れ合う音が「カチカチカチ」や「プツプツプツ」などいくつかのパターンから、ヤシガニはコミュニケーションをとっているって言われているんだよ((+_+))

ヤシガニのお尻(腹部)

青ヤシガニの模様

青ヤシガニの模様

 ヤシガニの腹部って普段は、前甲や後甲の胸側に折り曲げた形で行動しているんだけど、木登りしている時など稀に甲羅と腹部が真っすぐになっている状態がある。

その腹部にあるエラ室は、水分を貯め込むことが非常に適しているので、乾季の時期や冬場の休眠時期に、水分を飲まなくても平気なんだってよー

またエラ室の水分でエラを潤すことで、陸上でもエラ呼吸が可能になっている、珍しい生き物なんだよ!

 ちなみにヤシガニもヤドカリ同様、頭や甲羅は鎧みたいに丈夫にできていても、腹部はプニプニしていて柔らかいんだよ(*ノωノ)

ヤシガニを見かけたら、ハサミに注意して触ってみるのも良いかもねー

ヤシガニのオスメスの違い

ヤシガニのオスとメスの区別は顔を見ればわかる!

やや勇ましい顔をしているヤシガニがオスで、ちょっと可愛らしい顔をしているヤシガニがメス( *´艸`)

 

なんていうのは冗談で~

 

ヤシガニのメスにだけ腹部に腹肢という特別な足?があり、何故か腹部の左側にだけ2~3カ所、二股にわかれた2本の腹肢をもっている。

ヤシガニの性別の違い

ヤシガニの性別の違い

ザリガニやヌマエビなど他の甲殻類のように、その腹肢に卵を産み付け大潮の夜に卵を一斉に海に放卵すると言われているよ!

もし卵を抱いたメスを見つけても、そっと見守ってあげてねー

卵を抱く雌のヤシガニ

卵を抱く雌のヤシガニ

その他にも、概要・生息地・生態・人との関わりなど、ヤシガニの記事をいろいろと書いてあるので、詳しく見たい人はどうぞ!
ヤシガニについて

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