ヤシガニの生息地はマダガスカルからイギリス連邦加盟国のキリバス共和国、沖縄では本島各地や各諸島の熱帯や亜熱帯域の広範囲に分布し、古くから人間との関わりがあるヤシガニについて説明するよ！
ヤシガニが高級食材として重宝？
巨大な2キロのヤシガニ
太平洋の島々でヤシガニは高級食材として古くから食されてて、ヤシガニが長生きというところから回春薬にされてたみたいで、特にメスの卵と腹部の脂肪分は重宝されていたみたいだよー
ココヤシが自生する島ではココナッツミルクで茹でるところもあり、地域によって調理方法は様々あるらしいけど、主な食べ方としてロブスターや伊勢海老のように茹で蒸しで食べられ、沖縄の一部の地域や島々でヤシガニを食べる習慣も残っていて、沖縄そばの出汁に使われてたりするんだよ。
ヤシガニの値段（買値）
基本的にヤシガニは絶滅危惧種なんで、捕まえて売ったり買ったりしない方が良いんだけど、今でも沖縄県の公設市場や宮古や八重山の鮮魚店などに行くと、ヤシガニが売られていたりする。
場所や時期によって値段は様々だけど、1kgあたり10,000～20,000円ぐらいで販売されているのを見かけるので、大人の拳サイズの甲羅を持つ300gぐらいのヤシガニの値段は、3,000～6,000円ぐらいで買える値段で売られているよー
居酒屋なんかでヤシガニの蒸し焼きを食べたくて注文すると、だいたい100gが1,000円ぐらいの計算なんで、500gで5,000円・・・
お腹いっぱい食べれる1kgサイズのヤシガニだと10,000円！
ちなみに県外のペットショップやネットオークションだと、ビビってまうぐらいの値段で取引されてるから、ペットとしてヤシガニの購入を考えてる人がいるなら、沖縄に来て買った方が無難だよねー
ヤシガニの値段（売値）
ヤシガニは絶滅危惧種なんで基本的に売買はしない方が良いんだけど、ヤシガニを買い取ってくれる居酒屋なども存在する。
前に電話で聞いた時に1kgは4,000円で買い取るらしく、ヤシガニの活動期の夏や巣穴に籠って見なくなる休眠期の冬でも同じぐらいの価格みたいだよー
ハブなどの危険生物がいる環境にヤシガニは一緒にいるので、よくいるサイズの300gの個体ですら1200円とか・・・
危険を冒してまで捕まえに行く価値はない！
ヤシガニの値段について詳しく知りたかったら、コチラの記事を読んでみてー
ヤシガニの色や大きさの違いで値段や価値の変化について、ヤシガニのことをいろいろと書いてあるよ！
ぜひ参考にしてみてね。
ヤシガニの毒による食中毒？
ヤシガニの模様を拡大
ヤシガニ自体に毒はないけど食べたエサによって毒を蓄えることがあって、宮古島あたりでも中毒症状が報告されたこともあるみたいだねー
中毒症状は嘔吐・吐き気・手足の痺れなどがあって、最悪は死亡例もあるみたいなんで、ヤシガニを捕まえたからって素人が調理して食べるって危ないよね！
ちなみにヤシガニを食べて食中毒を起こす原因として、沖縄でも自生するハスノハギリの実を食べ続け、ヤシガニの体内に毒を蓄積させたり、動物の腐敗した死骸や人間が捨てた生ゴミなどを食べてしまって、体内に有害なウイルスや病原菌を取り込むと考えられているんだよー
まだ研究が進んでいないがヤシガニの食中毒には、シガテラ毒の可能性も指摘されているらしいね。
ヤシガニの迷信
ココナッツに登る紫色の巨大ヤシガニ
毒を持ったヤシガニは、茹でても赤くならないという都市伝説があるけど、甲殻類の仲間は加熱すると甲羅に含まれるカロチノイド系色素のアスタキサンチン反応で赤くなるので、毒の有無判断にはならないから全くの迷信だね！
ちなみにヤシガニの名前の由来となった、ヤシの木に登ってココナッツを切り落として食べるって話も、たまたま落ちたヤシの実を食べる姿を見た人が、勝手にココナッツをハサミで切り落とすって勘違いしたところから始まった迷信なんだよねー
ヤシガニの生息数が激減！
可哀そうにヤシガニのロードキル
ヤシガニは高級食材として高値で取引されるため食用の乱獲、海岸開発や琉球石灰岩の採掘による生息地の破壊、農作物を食い荒らすと勘違いされての駆除、車で引いちゃう交通事故のロードキルなどによって生息数は減少している・・・
ヤシガニの生息数が激減したことから、2010年に多良間村では多良間村ヤシガニ（マクガン）保護条例、2012年には宮古島市でヤシガニ保護条例、2014年には石垣市でヤシガニ保護条例が制定され、2017年に沖縄県で沖縄県レッドリスト、2020年には国際自然保護連合（IUCN）が世界の絶滅危惧種をまとめたレッドリストの絶滅危惧Ⅱ類と判定されたんだよ！
まとめ
手乗りヤシガニのポーズ
ヤシガニは広範囲に生息している甲殻類で、長生きをすることから回春薬として重宝される高級食材なので、食用の乱獲や開発による生息地の破壊などでヤシガニの生息数が急激に減少している。
各地域のヤシガニ保護条例が制定され、レッドリストの絶滅危惧種に判定され、生息数が激減したヤシガニを守る動きが強まってきている。
とは言えヤシガニの個体数が減っている今、野生のヤシガニを見つけたとしても乱獲はやめ、そっと見守ってあげましょう！
その他にも、概要・生息地・形態・生態など、ヤシガニの記事をいろいろと書いてあるので、詳しく見たい人はどうぞ！
ヤシガニについて
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