ヤシガニって蟹よりもヤドカリの仲間!
ヤシガニはカニという名前が付いているけどオカヤドカリの仲間で、 陸上で生活する甲殻類の中では最大クラスの大きさを誇り、大きく成長した大人のヤシガニは体に見合った、大きな貝殻を見つけることが難しくなり、他のヤドカリとは違って成長するにつれ、腹部の外側がキチン質や石灰質で覆われているので、硬くて丈夫な鎧を纏っているような感じになるんだよー
でも腹部の外側だけが硬く内側はプニプニと柔らかいので、お尻を体の下に折り曲げて隠すことで、柔らかいヤシガニの腹の内側を守っている。
まだ若いヤシガニの個体は、貝殻やカタツムリの空いた殻などを背負い、成長するにつれてヤシの実の硬い殻なども宿として使うことがあるみたいだよ!
また甲殻が硬い物質で覆われているので、地上で暮らしていても水分の蒸発を抑え、最小限にとどめることが出来るみたいだね。
ヤシガニは定期的に甲殻を脱皮する必要があって、個体によっても差はあるけど年に1~3回ぐらい脱皮を繰り返すと言われているよー
ヤシガニが脱皮して、再び甲殻が硬くなるまでには30日程度はかかるみたいで、この間は簡単に身動きが取れないので腹部に水分を貯め込み、少しずつ水分を消費させながら暗い巣穴で身を隠しているみたいだね。
ちなみに脱皮をしてもヤシガニの甲殻の模様は変わらず、脱皮前に食べた物によって脱皮後の色に変化があるんだってよ!
ヤシガニの色が変わるってことは殻に付いた模様ぐらいでしか、ヤシガニの区別することは出来ないのかもねー
そして大人になったヤシガニはほぼ完全な陸生で、成長すると産卵時の6月~10月を除いて水に入ることはほぼほぼないらしい。
たまに暑い日に顔を出すぐらいまで水に浸かり、体を冷やしているのか?ジッとしているヤシガニも見るけどねー
ヤシガニは水分が多く湿度の高い場所を好む夜行性なんで、暗い洞窟の中や岩の割れ目などを住処にしたり、岩の下や土をハサミを使い洞穴を住処としたり、木の上の安全で涼しいところで日中は休んでいるんだよ!
昼間は天敵と直射日光を避けるため、洞窟や岩の割れ目などに隠れていて、雨降りや霧の濃い日じゃない限りは外に出ることは滅多にない。
だけどヤシガニの生息数が多い限られた場所では、日頃の食べ物不足で昼間でも食べ物を探し、歩き回ることもよくあるみたいだよー
巣穴で休んでいる時は入口をハサミで塞いだり、掘って余った土をハサミを使い上手に蓋をしたりと、巣穴の湿度を一定に保ち快適な環境を自ら作るんだよ!
ヤシガニは陸上生活に適した進化を遂げた甲殻類なので、海岸線から8キロも離れたところで発見されることもあるらしいね。
ヤシガニの寿命は50年程度と考えられている理由は、1年で成長する大きさが約1センチぐらいの微々たるものなんで、大人のヤシガニが手足を広げ1メートルぐらいのサイズになるためには、50年はかかると考えられているからだってさ。
野生のヤシガニは主にヤシの実のコプラや果物などを食べてるけど、雑食性なんで口に入るものなら何でも食べる、好き嫌いの少ない生き物。
食料不足になれば葉っぱや腐った果実、カメの卵や動物の死骸、驚いたことに土葬された人間の死骸も食べていたって都市伝説も残るぐらい・・・。
オカヤドカリ同様、脱皮の時や食料不足で共食いもあるんだよ!
必要なカルシウムなどは、他の動物の骨や殻を食べることで補い、自分の甲羅を強くしていると推測されてるみたいだねー
産まれたてのウミガメやケガをして逃げ足が遅い生き物も対象で、これまた驚いたことに生きた海鳥が寝静まった頃に襲いかかり、ムシャムシャ食べる様子が報じられたこともあったね!
ヤシガニは手に入れた食べ物はその場ではあまり食べず、巣穴まで持ち帰り安全な場所で食べる習性がある賢い生き物。
木の実を取って食べるためや天敵から逃れるため、ヤシガニは器用に木にも登ることもあるよね。
アダンの木に登り、パイナップルみたいな実を食べている姿はよく目撃されているが、意外と人里や人工物があるところにまで現れ、食べ物を探しながら徘徊もする。
名前の由来の通り、熟したヤシの実を強いハサミで切り裂いたり穴をあけ、中身のコプラをよく食べる。
ヤシの実を食べているのを目撃した人の中には、ヤシガニが木に登って実を切り落とし、地上に落ちたところを食べると考えた人も少なくないみたいだね!
だけどドイツ人の科学者ホルゲル・ランプフによると、ヤシガニは木の上でヤシの実を食べようとして、偶然ココナッツが落っこちてきただけで、木に登って実を切り落とすまでの知性はないと考えてるみたいだよー
ヤシガニは5月~9月の発情期に陸上で頻繁に交尾を繰り返し、7月~8月に繁殖はピークを迎える。
オスとメスは交尾のためもみ合いへし合い、オスはメスを強引にも仰向けの状態にして、交尾を約15分ぐらいで済ませる!
交尾後メスは間もなく、自分の腹部の左側から伸びた腹肢に卵を産み付け、数ヶ月も卵を大切に抱えたまま生活し、潮が満潮の時を見計らって波打ち際に入水し、孵化したゾエアと呼ばれる幼生を海へと一斉に放つんだよー
ヤシガニの幼生は28日ほど海を漂いながら成長し、その間に大部分は他の生き物に餌食となってしまう悲しい自然の摂理・・・。
その後、海底に降りたった他のヤドカリの仲間と同様、貝殻を背負って更に28日ほど成長を続けながら海岸を目指すんだけど、その時ヤドカリと貝殻を奪い合うこともあるんだってさー
上陸後はプランクトン時に水中で生活していた機能の全てを失い、陸上生活にあった変化を遂げて立派なヤシガニに成長していくんだってよ!
丘にやってきたヤシガニは甲長が1cm程度になるまで、他のオカヤドカリの仲間と同じように貝殻を背負って生活し、幼体期を終えると腹部の外皮が角質化して、貝殻がなくても頑丈な鎧に包まれる。
繁殖が出来るようになるまでに4年~8年かかると言われ、甲殻類の中でも断トツに長い期間をかけ成長するので、とても長生きのためペットとして飼われることも多いんだよ!
その他にも、概要・生息地・形態・人との関わりなど、ヤシガニの記事をいろいろと書いてあるので、詳しく見たい人はどうぞ!
ヤシガニについて
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